ヤメディレクターの後悔懺悔粉飾人生 60過ぎた元全国ネット番組のディレクターで、外国人妻を持つアホ男の過去と今、「仕切り、仕切られる」激動の人生模様を続々更新! 次々と「小出し」に明かされる衝撃のパンドラの箱!!古い記事も充分、面白いデス!是非!


お顔を、ハジメテ拝見した・・・。往年の「声」の面影には程遠い。

「画」としては、スゴイナァ・・。その「声」にも伸びは無く、何処の町にもあるカウンター・スナックのママさんって感じ・・・。

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とても印象に残る「お声」の持ち主で小学生の頃、聴いていて、とてもインパクトがあった・・。
「昆虫物語 みなしごハッチ」(昭和45年~・1970年)も歌っていらっしゃる・・・。「パンチのある野太い声」とでも言おうか・・・。上のレコードジャケット写真と声のイメージはだいぶギャップがある・・。

こちらの主題歌を「天童よしみ」さんが歌われている事は、ご存知の方も多いであろう・・・。
主役の声の吹替えは「野沢雅子」さん。有名な方である・・。


子供の頃、もの心ついた頃から相当の長い間、関東ローカルエリアで、昼夜問わず「再放送」が繰り返された・・・。そりゃ、もう擦り切れるくらい・・・。(製作された本数は200本を超える)

アメリカの最も先進的な中流家庭の豊かな1戸建て住宅の様子、ダーリンの勤める広告代理店の豪華な建築内装、広告業務のあわただしい駆引き、そして何よりも日本語吹替え版での主役エリザベス・モンゴメリー(Elizabeth Montgomery, 1933年4月15日 - 1995年5月18日)を担当された、「K」さんの「艶とハリ」のある声。
子供ながらも「魔女の母親」のハマリ役の「声」に永く魅了された・・・。
数十年後、ディレクターとして仕事を始めたわたしのもとへ、「レディース・ウイッグ」のTVCMの演出依頼が来た・・。
このCMの「ナレーター」に女声で、アノ、サマンサ役で「艶とハリ」のある声を持つ「K」さんを起用しよう・・。
企画の立ち上がりとほぼ、同時に、思いついた・・。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%BC
ギャラも一流で在るが、商品の購入層にもピタリハマル「風格」があった・・・。

http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/index.html
当時の東京・新宿副都心とスタジオ分での撮影・VTR編集を終え、仕上げの「マルチ・オーディオ」と呼ばれるBGM音楽とナレーション録り工程・・。
スポンサーの社長、代理店担当者、わたし、わたしの上司の製作プロデューサー、他関係者。
定刻に程なく、大きなサングラスを掛けた「K」さんが颯爽と東京・六本木の録音スタジオに現れた・・・。
大ベテランの持つ「オーラ」と「ハイセンスな風格」・・・。
あらかじめ企画内容は彼女のマネージャー氏を通じてFAXで打ち合わせ済みなので、「ナレーション原稿」を元に軽く、お決まりのご説明を終え、「では、映像に併せて「テスト」往きましょう」、と「アナウンス・ブース」へ向かった・・。
スポンサーに一発でOKを貰うべく、編集したVTRには、既に選曲したBGMを入れて在る。
ナレーション:[新しいワタシ、見つけました!
光り輝く街に、いま、ココロときめいて!]
大ベテランの持つ「オーラ」と「ハイセンスな風格」・・・。もうサイコーである!!
ディレクターデビュー以来、お世話に成っている「選曲家」の奥行きある「フルオーケストラ編成」のBGMチョイス、これもピタリと「ハマって」ああ、この「テイク」で一発OKだ・・・。

マタ、イイ仕事をシテシマッタ・・、そう思った次の瞬間・・・。
・・・・・・「トキメイテ無いなァ・・・。」
「トキメイテ無いよ・・・。」と、スポンサー社長氏・・・・・。
これにはスタジオ中が、瞬間冷凍


初回の顔合わせから、企画プレゼン、撮影・編集に立会い戴き、今日の今日まで、「無口」であり「寡黙」であり、こちらの意志が通し易い楽な部類のお客様であったのに・・・。
「テスト」を含め「本番」で1発OK!大ベテランの声優さんの「K」さんの「艶とハリ」の「声」でコノCMは、劇的に十二分に力を発揮するであろう・・、なのに・・・。
「トキメイテ無いよ・・・。」
ああ、ナンテ事言い出すんだ、素人のオッサン(お金はイタダキマスガ・・。)
「K」さんは「アナウンスブース」に入ったまま・・。
長い長い沈黙の時間が過ぎてゆく・・・。
音声調整卓の演出席で固まるワタシに、上司のプロデューサー氏は「助け舟」を出すかと思いきや、「ハタノ・・、トキメイテナイヨ・・。」と発言してしまい、説得どころか、収拾が尽かない状態に・・・。
薄暗い照明のスタジオに重苦しい空気が大挙押し寄せた。
ここで揉めてコノCMが「お蔵入り」に成る事は、責任上絶対避けなければならない・・・。
ここは失礼を承知でシカタナク、足取り重く「アナウンス・ブース」へ向かい、分厚い遮音扉を開けた。
ワタシ:「スミマセン、大変申し訳無いのですが、お客が”トキメイテナイ”と言い出してマス・・。」
「K」さんはピクリともせず、小僧ディレクターの言い訳を聴いていた。

脂汗まみれのわたしは、何事も無かったかの如く演出席に戻り、「テイク2」をお願いした。
(この時、彼女が「テイク2」を読んでくれたのか、どうか記憶が曖昧)
突然、「アナウンス・ブース」を出てきた「K」さんは無言で、わたし達一同を尻目に録音室を後にした・・・。

あの、大きなサングラスを掛けて・・・・。
大ベテランの持つ「オーラ」と「ハイセンスな風格」を撒き散らしながら・・・・。
わたしに「助け舟」を寄越さなかった上司のクソプロデューサーが、ボソッと言った・・・。
「ナンテ、シツレイなヤツなんだ・・・。」(ドッチがダ




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