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いけうとさ、裏返しの渋谷。

もう随分と出掛けていないが、東京・渋谷駅がいよいよ大改修するらしい。
グラフィックス渋谷1
渋谷公会堂では、毎週月曜よる『NTV紅白歌のベストテン』(1969年・昭和44年~)が「堺 正章」氏の司会で生中継されていた。
中学生の頃、伝統芸能の舞踊団に在籍していた事は、以前よりこのブログで度々ご紹介しているが、その公演が同公会堂で開催された折、おそらく休憩中であったと思うが舞台袖の廃棄品ラックに、この『ベストテン』の放送台本が捨ててあり、わざわざ近くに居た職員に断って譲り受けた記憶がある・・。
グラフィックス渋谷2
小学生の頃よりテレビ・ディレクターに憧れたわたしには、その「ガリ版刷り風」の分厚い1時間番組の台本はまさに「宝物」であった。
出演タレントの氏名はもとより、中継ネット局、技術スタッフ名・・、何よりも番組オープニングも含めたカメラ割りの詳細な指示が、8割がた印字済みで、歌手の歌う楽曲の何小節目の歌詞で、どのカメラが撮るのか現場で○印内に手書きでカメラ番号を穴埋めするように成っていた・・。

放送専門学校や大学を出ずに、テレビ副調整室で采配を振れる位置に立てたわたしのスタートは、この「廃棄台本」からである・・。

東京・吉祥寺は亡くなった母の実家にも近く、三鷹の下連雀方面から玉川上水~「デパートの丸井」あたりは幼少から高校生活の間も散々、歩き回っていた。
グラフィックス渋谷7
http://komekami.sakura.ne.jp/
駅北口がまだまだ閑散として、南口の井の頭公園・動物園に広く土地勘があったので、もっぱらデートはその界隈で「お気に入り」を案内し、京王線で渋谷駅へ向かい「食事」するのがパターンであった・・。

お連れしたのは全部で3人。

1人目は待ち合わせに1時間遅刻して日が暮れてしまい、不完全燃焼・・。
2人目の彼女はスラリと長身で、ルックスはとても可愛いかったのに、あまりに「胸」が扁平で円山町のホテルへ連れ込んだものの、性的にすっかり萎えてしまい一夜明けて物凄く気まずく、別れる前に駅東口の宮益坂の喫茶店で「味のしない」モーニングを、ふたりして街行く「人の群れ」を無言で眺めながら食べた、苦い思い出が今尚残る・・。

吉祥寺の水天宮が縁切りの「水神様」であるのを知ったのは、それから数人のお付き合いを経て9人目の彼女とのお付き合いの最中・・。渋谷の駅のひとつ手前「神泉」駅で降りて酒を飲みラブホテル街に直行した・・。

「ワタシタチ、(この先)別れるかなァ・・?」今の家内と結婚前まで5年間お付き合いして、現実と成った・・。

グラフィックス渋谷3
昭和の刑事ドラマの逃走シーンに頻繁に登場した、246号と六本木通り上を跨ぐ歩道橋下では、深夜に酔いつぶれて寝込み、「ニイチャン!こんなトコで寝たら危ないヨ!!」とタクシー運転手に叱られた・・。

日本橋の「三越デパート」内の「三越劇場」と並ぶ古典・邦楽・落語等の演奏会、独演会の昭和のメッカ、東急「東横デパート」の上階に「東横劇場」(1986年・昭和60年閉館)なるホールがあった・・。
グラフィックス渋谷4
わたしが「古典舞踊」を習い舞台に立ち、「踊り」独特の「間合い」が判る事から、ナマのお囃子や唄を用いない「テープ伴奏」によるその手の公演に随分と「音響オペレーター」として呼んで戴いた・・。

老舗中の老舗、「遠山照明研究所」なる処がホール管理を担当・・。
照明技師さん方は常駐していたが、音響の装置が脆弱でもっぱら「舞台花道奥」に仮設装置を組み運用していた・・。

雇用主さんからの技術料の他に、「踊り手」さんからの高額な「ご祝儀袋」が、舞台前に手渡され、これが結構な金額であった・・。(後々、こうしたいいオモイは金銭感覚を狂わすコトとなる)

ある時、複数の著名な「日本舞踊」の流派が数十分程度の「創作舞踊」を持ち寄り合同で公演発表する「催事」があった。
わたしは老舗「花柳流」の担当を任され、当時、東京・六本木の麻布警察真向かいにあった超豪華で重厚な住居兼稽古場へ数回、伺った・・。
作品は劇作家「岡本綺堂」か「泉鏡花」の作品をモチーフに「呪縛から解放」される様を「表現」した。

本番前日、各流派ごとにリハーサル。
わたしが担当した「花柳流」は開演は当日最後のオオトリだ・・。


「花柳・・」の1本前の「流派」(流派名が記憶に無いがたぶん藤間流?)は「手術」と「人間の死」やらをモチーフに「創作」。
グラフィックス渋谷5
映画、舞台、テレビドラマで大活躍された故「佐藤 慶」氏の重く、泰然とした「オリジナル・ナレーション」と「音楽」構成で迫った・・。
この「流派」の「音響操作」はこの踊り手さんが契約した、髪の長い年の頃26,7の「女性音響オペレーター」であった・・。
舞台中央に手術台がしつらえられ、薄暗い照明の中で、故「佐藤 慶」が「氏名」を読み上げる・・。

「○○○○死亡・・。」

「○○○○死亡・・。」すると、前衛的な音楽をバックに演者が舞台上をクルクル横へ転がりながら捌けて行く・・。
奇妙だが、渋かった・・。


音響機材は「オープンリール」式のテープレコーダー×2台と音声調整卓のシンプル過ぎる構成。
髪の長い女オペレーター」さんは(藤間流?の)リハを終え「オープンリール」の「演奏音源テープ」を外し、傍で準備の為、待ち構えるわたしに「お疲れ様です」と会釈し彼女と交替・・。

わたしの「花柳流」の作品リハも無事に終え「劇場」を後にした・・。

日本を代表する踊り流派の「創作舞踊研究会」公演。わたしの担当はその日イチバン最後なので、開演からかなり余裕をもって楽屋入りが許可された・・。
控え室に居ても「舞台の音声」だけはモニターを通して聴く事が出来る・・。

他の流派の上演中は特別に狭い作りの「東横劇場」は舞台袖も狭く、関係者でも邪魔になるのみ・・。
前日のリハとは違い、離れた場所で待機した。

暫らくして「異変」に気付いた!
故「佐藤 慶」氏の「吹き込み」の「オリジナルナレーション」が「朝鮮語」か「ベトナム語」のように韻を踏んで流れている!

舞台袖に駈け付けると「髪の長い女オペレーター」さんは「泣いていた」・・。
グラフィックス渋谷6
http://www.sony.net/pressroom/digi/ayu005.html
通常の再生は画面左側のリールから供給された音源テープを中央の「再生ヘッド」で読み取りを行い、右側の「空リール」側に巻き取られる。

舞台に感動していた泣いた訳ではナイ。

前日夜のリハーサル終わりで、彼女は終わりを急ぐか、傍で順番を待つわたしに気兼ねしてなのか、演奏し終えた「演奏音源テープ」を、アタマに巻き戻せねばならないものを、そのまま外して巻き取られたままの状態で翌日、「裏返し」再生してしまったので、「収録された音源」全てが間逆に演奏されたのだった・・。

この手のテープは音楽本編が始まる部位まで、ポリエステルベースの「白味」と呼ぶリーダー・テープを数メートル、鋏で編集・挿入し、「音楽」がスタートする直前にデルマペンで以て「マーキング」する・・。

通常では起こり得ないミス。

普通、その間違いが舞台監督に伝われば、一度「緞帳幕」を下ろし、事情を場内アナウンスの上、改めて「再演」するのが適切な処置だが、何処でどうなったのか寄り合い所帯での所為か、今と成っては判別しかねるが、舞台は続行された・。

前衛過ぎる「音楽」も発見を遅らせたであろう要因のひとつ。

そして何よりも不味かったのは「背景音楽」と「ナレーション音源」を別々の「再生テープ」として準備せず、劇場に「ミックスした音源」で持ち込んだ点。
サイショから分けてあれば、最悪、ナレーションだけ巻き戻して、善きところから「再生」する事が出来た。

現場での「手間」を惜しんだか、「安全策」をとりつつ「油断」したのが間違い・・。この「流派」に限って数百万の製作経費がパー。

オレが、傍に「立って」て急かした風だったのが「原因」じゃナイヨネ ね・・。




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これが、アホダメおとこのプロフィール!

hata50

Author:hata50
波田野 広之
中学時代、歌舞伎の尾上一門にあたる尾上流舞踊家のH氏(故人)に師事。舞踊集団菊の会在籍。
日本舞踊・民族舞踊・長唄・鼓・三味線を学び、高校在学中、実母の逝去に伴い裏方に転向、舞台音響家を目指し、元日本音響家協会理事・Y氏に師事。

ANBテレビ朝日報道局報道取材部アルバイトを経て正社員。制作助手、ENG機材営業を経て社員ディレクター第1号。後、作曲家筒美京平氏の従弟が経営する日本ビクター傘下の映像制作会社勤務。
「早見 優のアメリカンキッズ」他千葉テレビ情報生番組「MOONラビット」総合企画・演出。NTT,Nikon,三共製薬、ロータスジャパン、横浜ゴム、日立、三菱、JVC等東証一部上場企業の産業ビデオ多数演出。

後、映画監督で日本映画監督協会専務理事G氏に師事。河合塾サテライト講座、朝日放送「素敵にドキュメント」「これは知ってナイト」「平成ふしぎ探検隊」他多数演出。
その縁で逸見政孝氏(故人)峰竜太氏、清水由紀子氏(故人)渡辺めぐみ氏らの発起人により、35歳で外国人妻と結婚。

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