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あわてて!うめて!

GW中、平日夕方のニュース(というか、ショーのつもりか?)を観る機会が在ったが宜しくないねェ・・・・。
ニュースの原稿読ませるのに、「おどろおどろしい声」で読ませてるテレビ朝日「スーパーJチャンネル」。

あらゆるニュース項目にBGMを選曲して音楽で埋めてしまい、子供のような社会部記者の絶叫型のお決まりの現場リポートスタイル・・・・。
グラフィックスJチャン1
http://www.tv-asahi.co.jp/super-j/
冷静にツクレナイかなぁ・・・。週末分のスタジオ背景のマンガみたいなCGも専門学校生の作品みたいで稚拙だしなぁ・・・。「悲惨、大事故、検証、容疑者、追跡、潜入、スクープetc・・・」なんでもかんでも効果音とおどろおどろしい声のナレーターとBGMで「埋めちゃう」の。あがいてんの判るけど、あがきっぱなしダヨネ!ここ数十年、「テレビ朝日報道」は・・・・。

昔、加盟ネット局も少なくて予算の採れない当時、海外の支局ネタ(政局や内戦等)だと映像は共同配信のニュースフィルムで音声でのレポートのみをテレビ朝日特派員が電話で寄こすスタイルが一般的だった・・・・。
その日は中東戦争の戦局リポートだったか・・・・。現地のよき時間、国際電話が特派員から入り、それをテレビ
朝日報道の録音室で受けて録音・編集し、朝7時の「ANNニュースセブン」の第一項目で流す作業を担当した。

グラフィックスJチャンテレコ
デスクから予め指名され泊まり番の明け方、録音室に特派員から電話が入るので、録音・編集しておく指示・・・・。
特派員の読むオンエアの予定時間は決まっており、私の仕事はNGの不要部分を取り除いて完成させればOK!

ところが、ところがこの日に限って特派員氏は、原稿を読むのに「カミまくり」。
上手く読み上げて貰えば、殆んど手直しナシで完成出来るのに、この時はヤタラ「編集点」が増えてしまった。
グラフィックスJチャン2
http://www.ceres.dti.ne.jp/~ko-suke/index.html
「6ミリ」と呼ぶアナログ音声録音テープにレコーダーを使い、テープ上にマーカーペンで印を打ちながらNGの
不用な音声部分を専用ハサミで切断し繋ぐのだが、作業箇所が多過ぎた・・・・・。
グラフィックスJチャン3
http://www.ceres.dti.ne.jp/~ko-suke/index.html
「スンマセンがアトはヨロシク・・・。」と電話回線を切られてから真っ青だ・・・。
「間に合わない・・・。」そんな考えが、アタマをヨギル!
オンエアの10分ホド前になってNサブから連絡を受けた編集課の上司が慌てて、録音室にやって来た。
「ダイジョブカ??!!」返答してる間はナイ・・・。

「・・・・・・・・。」

「出来た!。」
「Nサブへ持ってってクレッ!!」

「!?」「Nサブ!?????」


「本館の2階だよっ!急いでっ!!」
当時、報道フロアのある建物はテレビ朝日第4別館、隣の社屋の2階にNサブ(副調整室)は在った・・・。
もともと「取材部」に籍を置くので、スタジオ棟には用が無く行った事が無かった。


「自分で持ち込め」のニュアンス!。


そう!ズバリ編集のスタッフさん達はVTRの扱いには精通してても、わたしのように長年、舞台音響操作に携わる訳も無く、「6ミリ音声テープ」の取り扱いには疎かったのだ・・・。Nサブに自分達がテープを持ち込んでも、再生するテープレコーダーにセット出来ないのだ!
グラフィックスJチャン編集
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz2/x10000/x10800/x10830/IPA-tv190.htm
第4別館の階段をテープを持ったまま駆け降り、本館の正面ロービーを入ると、「ニュースセブン」のオープニング音楽がテレビモニターから聞こえた!
「はじまっちゃった!!!!」
らせん状の階段を駆け上り一瞬躊躇して飛び込んでみたのがドンピシャのNサブ!

皆、無言でモニターを見詰めている。テクニカルディレクターらしきオジサンが「ソコ!」とわたしに目で合図!
落ち着いて焦る事無く目の前のグレーのテープレコーダーに編集したテープをセットする・・・。(初めて見る機種!!)テープの通し方を間違えたら、音声は出ない!
「おはようございます!」ニュースセブンのアナウンサー氏(この時のお名前は不明)が第一項目を読み上げる。
同時に画面はニュースフィルムに切り替わり、「ANN○○支局の○○特派員がお伝えします!」
グラフィックス1979ANN
(スタジオ放映画面はこんな感じ・・YouTubeより)


「カチャン!」特派員リポートの録音された音声テープがリモートコントロールで流れ出す・・・・。


「・・・・・・。」誰からもさして褒められるでも、責められるでもなくNサブをアトにした・・・。



編集デスクだけが笑顔で迎えてくれた・・・。「ご苦労さん。」


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これが、アホダメおとこのプロフィール!

hata50

Author:hata50
波田野 広之
中学時代、歌舞伎の尾上一門にあたる尾上流舞踊家の畑道代氏(故人)に師事。舞踊集団菊の会在籍。
日本舞踊・民族舞踊・長唄・鼓・三味線を学び、高校在学中、実母の逝去に伴い裏方に転向、舞台音響家を目指し、元日本音響家協会理事・八板賢二郎氏に師事。

ANBテレビ朝日報道局報道取材部アルバイトを経て正社員。制作助手、ENG機材営業を経て社員ディレクター第1号。後、作曲家筒美京平氏の従弟が経営する日本ビクター傘下の映像制作会社勤務。
「早見 優のアメリカンキッズ」他千葉テレビ情報生番組「MOONラビット」総合企画・演出。NTT,Nikon,三共製薬、ロータスジャパン、横浜ゴム、日立、三菱、JVC等東証一部上場企業の産業ビデオ多数演出。

後、映画監督で日本映画監督協会専務理事・後藤幸一氏に師事。河合塾サテライト講座、朝日放送「素敵にドキュメント」「これは知ってナイト」「平成ふしぎ探検隊」他多数演出。
その縁で逸見政孝氏(故人)峰竜太氏、清水由紀子氏(故人)渡辺めぐみ氏らの発起人により、35歳で外国人妻と結婚。

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