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おべんとうタイム。

日に日に体感温度の増す季節。また今年もうんざりする「夏」がやってくる・・・。
若い方々にとっては、アクティブに、愛に、恋に、祭りに、旅行に、野に、山に、ATMにハジケル時。
 オジサンたちにはネ、辛くて「死」を意識する季節なの・・・。「アツクテ、シンジャウ
会社の食堂で食べる日替わりの夏限定メニュー「麺・弁当」コレMyブームです。(チープだけどね)

今のテレビや映画の現場の弁当は、随分と贅沢で弁当会社の選択肢も幅広いみたいだナァ・・。
その昔、NTTの電話器の大規模なプロモーションビデオ制作の時、東京都下・八王子の結婚式場の屋外をお借りして大掛かりな撮影をした・・。

当時わたしは、アシスタント・プロデューサー・・。要は「予算管理と雑用進行係」。
グラフィックスおべんとう1
http://www.noce-ange.com/gallery/index.html
主人公の女の子が恋人とお散歩。とある教会の前を通り掛かると、盛大な式の最中で、大勢の参列者の紙吹雪の祝福を受ける中、真っ白な鳩が一斉に飛び立ち、感激して笑顔ほころぶシーン・・・。

一流のCMディレクター、CMカメラマン、CMライティングディレクター、外車のレンタカー、カメラクレーン、大勢の照明助手、結婚式の花嫁花婿、着飾った参列者のエキストラ数十名、伝書鳩コーディネーター、複数のメイク・スタイリスト、タレントさん、代理店、スポンサー、マイクロバス、撮影機材会社・・。集まった人数は60人を超えてしまった・・。

撮影場所の結婚式場は八王子駅の繁華街からかなり外れた山あいの場所に在ったと思う・・・。

・・で、早朝からの集合で問題になるのが「昼食」の手配・・・。今の時代のように「コンビニエンスストア」も津々浦々に無い時代。
60人超す人員の入るレストランも無い。弁当しかナイ
数千万円の「予算管理」をひとり任されているが、撮影初日から、あまり無駄使い・大盤振る舞いはデキナイ・・・。
わたしは、一考してお借りする式場の責任者の方にアドバイスを求めたら、「それならば、自分達の毎日利用しているお弁当屋さんを紹介しますよ・・。」・・・・。アリガタク連絡先を頂戴し、手配した。

そして当日昼前、届いた弁当の「中身」をみてビックリ真っ青
大量の白飯、豚か何かの肉、たくあん。・・・・以上。
数千万の予算が付いているのに、段ボール箱に詰まった長いロケ初日の記念すべき昼食がコレ。

自分で手配して「大量に届いた不味そうな弁当」を前に固まった・・・。わたしが・・・・。

皆、楽しみにしている「お弁当」・・・・。
メインの「サンミュージック」のタレントさんは、案の定手を付けなかった・・・・・。
この失敗の挽回譚は後日・・・。

撮影時の「ロケ弁当」。
VTR編集や音声編集の仕上げ時はスタジオで手配する「仕出し弁当」
冒頭に触れたように、こうした「お弁当」選択肢のまだまだ少数の時代・・・・。
大変に重宝したのが、お弁当の「大臣」。
グラフィックスおべんとう2
http://nttbj.itp.ne.jp/0333254776/index.html
今現在も、その面影は「箸袋」の「ロゴ」デザインに顕在である。
当時黒色の「重箱」入りのそれは魅力的な「仕出し弁当」であった。

スタジオに立ち会う代理店やスポンサーさんにも十分振舞える「見かけ」。
現在のホームページにもしっかりと「ロケ弁当」の輝かしい文字・・・。
ご商売がずっと続いているのは大変な事です・・・。


過去に「テレビ朝日」が「フジテレビ」で一世を風靡した幼児番組「ひらけ!ポンキッキ」を意識して制作したのが「パックン!たまご」(昭和60年~1985)。
グラフィックスパックンたまご1

「ポンキッキ」では、有名な「ガチャピン」「ムック」をはじめ「およげ!たいやきくん」のレコードセールスの大成功、最高視聴率22%獲得、放送賞受賞、優秀な番組ブレーンの存在、メディアミックス手法など、数え上げたらキリが無い功績を誇る・・・・。

一方の「パックン!たまご」は「大竹まこと」さん、「きたろう」さんの「シティボーイズ」の面々と、パントマイマーの「中村ゆうじ」さん、局アナウンサーの「かわせまゆみ」さんが核。(当時「川瀬」さんはフツーに渋谷駅から都バス通勤であった。)
グラフィックスパックンたまごかわせ


「弁当」に話を戻すが、この「中村ゆうじ」さん演じる「えっへん!コロ」の屋外ロケ。

わたしはテレビ撮影機材や中継車の営業をしながらアシスタントディレクターとして「テレビ朝日」グループ会社に在籍していた・・。
コーナーの制作請負会社が、自分の営業担当だった事もあり、撮影に度々同行して「音声マン」として「ガンマイク」も振った・・。
グラフィックスパックンたまごコロ

番組全体枠の1コーナーの請負なので、予算も付かなかったのだろう、ロケ場所は許可申請さえすれば無料の東京・代々木公園や、料金の安い「スチール撮影用スタジオ」のいずれかで行われた・・。

コーナーの演出は、後の日本のミュージックビデオプロモーションの草分けとされる「中野裕之」氏。
撮影が一段落すると何処からともなく、くだんの「大臣」の配達人さんが、広大な代々木公園のロケ場所を探し当て、風呂敷包みの重箱を抱えて現れる

「食べ終わったら、ここの野外照明の電柱の下に置いといてクダサイ!」と去ってゆく。
・・・・「重箱、盗られたらどうすんだろう?」心配を他所に撮影は続く・・・。

・・・だが、番組は続かなかった・・。
グラフィックスパックンたまごend

時代を先取りし過ぎた、というか歴代の国営・民間を問わず他の幼児教育番組に比べ、「幼児向け」の素養に欠け、制作ブレーンに教育関係者が不在で、視聴率低迷、先進的な出演者達の「シュール」なコント構成は支持されず、残念なコトに「たった半年で終了した幼児教育(バラエティー?)番組」として幕を閉じた・・・。

少人数で創りすぎたのだ・・・。

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これが、アホダメおとこのプロフィール!

hata50

Author:hata50
波田野 広之
中学時代、歌舞伎の尾上一門にあたる尾上流舞踊家の畑道代氏(故人)に師事。舞踊集団菊の会在籍。
日本舞踊・民族舞踊・長唄・鼓・三味線を学び、高校在学中、実母の逝去に伴い裏方に転向、舞台音響家を目指し、元日本音響家協会理事・八板賢二郎氏に師事。

ANBテレビ朝日報道局報道取材部アルバイトを経て正社員。制作助手、ENG機材営業を経て社員ディレクター第1号。後、作曲家筒美京平氏の従弟が経営する日本ビクター傘下の映像制作会社勤務。
「早見 優のアメリカンキッズ」他千葉テレビ情報生番組「MOONラビット」総合企画・演出。NTT,Nikon,三共製薬、ロータスジャパン、横浜ゴム、日立、三菱、JVC等東証一部上場企業の産業ビデオ多数演出。

後、映画監督で日本映画監督協会専務理事・後藤幸一氏に師事。河合塾サテライト講座、朝日放送「素敵にドキュメント」「これは知ってナイト」「平成ふしぎ探検隊」他多数演出。
その縁で逸見政孝氏(故人)峰竜太氏、清水由紀子氏(故人)渡辺めぐみ氏らの発起人により、35歳で外国人妻と結婚。

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